春の約束
森田智子によるファーストアルバム「ことだま」コメント
01 * 春の約束 * [sample]
「彼女の命日にはいつも死にたくなる。でも、その一日さえ乗り越えれば、又一年生きてみようと思うんだ」彼はそう言って笑う。もう彼女はあなたの心の一部なんだね。今年も来年も再来年も。ねぇ、ずっとずっと一緒に桜を見ようよ。
雪の欠片が静かに溶けて
去り逝く冬の足音遠く
萌え出る芽が膨らんで
春待ち人の傍に佇む
夢に見るだろう
消えぬだろう
心の奥の真っ黒な波
冬と春の境で揺れた大地に
呑まれた魂も桜待ちわびる
風に一片舞う忘れ雪
頬の熱い涙で溶けた
恋人よ君の指先か
「そうだよ、ここにいるよ」
今でもここで桜の下で
誇らしく咲く花を待ってる
悲しみ超えて時空を超えて
今年も共に 桜を見よう
瞳閉じれば 瞼に浮かぶ
雨に散り浮く 花の儚さ
廻る季節を疑うこともなく
小指を絡ませた春の約束
短き命と知る花は
眩しき光が愛しかろ
もしも時を戻せるならば
せめて伝えたかった
今でもここで桜の下で
誇らしく咲く花を待ってる
何があっても何処に居ても
今年も共に桜を見よう
今でもここで桜の下で
誇らしく咲く花を待ってる
争う人も 罪嘆く人も
今年も共に桜を見よう
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